自動採点についての説明

自動採点とは、コンピュータによって自動的に行われる学習者の評価方法のことです。英語のリーディングや聴解など特に客観的な答えがある科目においてよく利用されています。学習者の回答を解析し、正解と誤答を判定します。評価方法は、自動正誤判定や部分点の与え方がとられます。

たとえば、単語のスペルや英文法に関する問題では、正解と誤答の判定が容易であり、正誤判定方式が採用されます。一方、英語のライティングや日本語の作文など、答えが単一ではなく主観的な評価も必要な場合には部分点方式が用いられます。自動採点の利点は、迅速な採点であることです。答案が多い場合でも素早く判定が行えるため、結果のフィードバックや学習者のモチベーションの向上につながります。

精度の高い採点を行うことができ、教員の負担軽減にもつながるため、採点方式として広く利用されています。一方で、欠点は文脈や表現、文法などの重要な要素を含んだ解答の評価が困難であることです。また、回答の質を完全に評価することはできず、注意点や誤りを見逃す可能性があるため、教師や評価者の役割が重要です。それに加えて、多数の回答から得られた情報を適切に分析するための高度な技術や手順が必要であるため、自動採点システムの開発には多大な労力とコストが必要となります。

自動採点を導入する場合には、どのような科目に適用するかや、評価基準をどのように設定するかなどの設計する上での注意点があります。教育現場においては人間の判断力と自動採点の利点を融合させた、より正確な評価方法を目指すことが求められています。

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